ティファ vs 偽ティファ
03/19/00


 『早く元の世界に戻りたい。クラウドを助けなければ…』
 次々と現れる強敵を倒しながら闇の回廊を懸命に駆けるティファの前に立ちはだかった
のはなんとティファ自身であった。髪も肌も服も赤いもうひとりのティファ。
「ここから先へ行きたければわたしを倒して行くことね」
「…いうまでも無いことよ。ニセモノはホンモノにかなうわけないでしょうっ!」

 …だが、数分後膝を屈し、大きく喘いでいるのは黒いティファであった。
 得意の連打もサマーソルトも全てかわされ、しかもカウンターの一撃の返礼を受けて
ティファはもはや為す術が無かった。
「ニセモノはホンモノに…なんですって?」
 赤ティファは勝ち誇ってティファの黒髪を掴むと強引に頭を下げさせ、さらにティファの
細いウェストを抱え込む体勢に入った。
「…あっ…パワーボム…っ?」
 だが、ティファは両腕をクロスさせられ、それをがっちりとホールドされて恐怖した。
「…! 腕を極められたら受け身が取れない…っ」
「パワーボムなんかじゃあないわ。これがわたしの必殺、メテオドライバーよっ!」
 赤ティファはかまわずにティファを軽々と振り子のように振り上げると、自らも開脚
ジャンプし、体重を乗せて渾身の力でティファをマットに叩きつけた。
 すさまじい衝撃にリングが揺れ、ティファの視界は暗転した。
 ティファの身体は叩きつけられたままの逆さまの状態で抱きかかえられ、長い足は力
を失って投げ出された。リングに設置された自動カウンターがフォール状態を検知し、
コールを開始した。勝利を確信した赤ティファはティファの腕を極めていた左手を離すと、
拳を高く突き上げ、合成音に合わせて自らもカウントを読み上げた。
「…ワーン! トゥー! ……スリーッ!!」

 その瞬間、不思議な現象が起こった。
 赤ティファの髪の肌も服もみるみるうちの黒く変わり、そして倒されたティファのそれは
赤く変化したのである。
「さて…と」
 先程までの赤ティファは立ち上がった。
「じゃ、わたしは行くわね。あなたの行くハズだったところへ。クラウドはわたしのもの
…ね。エアリスとかいうオンナを始末すればいいんでしょ?」

 静寂の中、一人残された赤いティファには無限に続く戦いの日々が待っていた…。

 発売から2週間、プレステ2がちゃんと届きました。ほんとに初期ロット98万台作った
んだなあ、と感心してます。
 でもって、プレステ2用の新しいソフトなんてまだないので(笑)、記念すべき最初の
プレイゲームは「エアガイツ」。もちろんティファでプレイです。なんで他のキャラに
較べて声が少ないんだ(特にヤラれたとき)! と不満たらたらですがとりあえずクリア。
 それでちょうどこのCGも完成しましたのでアップすることにします。